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石坂整形外科クリニック SimCLINIC II 導入事例 島津メディカルシステムズ株式会社

はじめに

神奈川県海老名市にある「石坂整形外科クリニック」は、整形外科医であったお父様の開業跡地にて開院することを目指して準備を行い、2007年10月に新規クリニックとしてオープンした。

石坂院長は大学病院やその関連病院での勤務経験をもとに、的確な診断と患者様ひとりひとりの状況に合わせた最適な治療法を選択し、実施することをクリニックのポリシーとしている。また、最新の医療設備を整え、 「居心地の良い医療」を、子供から高齢者まで幅広く提供するよう心がけている。

院内は、画像ファイリングシステム(PACS)一体型電子カルテSimCLINICⅡ」を中心に、医療機器、PACS、電子カルテ(レセコン)と、ITによる連携が行われているため、受付、診察、検査、会計の流れがスムーズである。

電子カルテと一体型の画像ファイリングシステムを導入したことで、画像の表示、経過観察、患者様への説明をより簡単にわかりやすく行えるようになり、石坂院長が目指す 「居心地の良い医療」に役立っている。

電子カルテ導入のポイント

石坂院長は「電子カルテシステムを中心とした院内IT化は、これからの診療所の主流になる」と考え、建築・設計の段階から周辺機器との連携を、視野に入れて開業準備を行ったとのことだった。

電子カルテについては、「カルテ入力やオーダーを出すことが仕事ではなく、受付から会計までのスムーズな運用をサポートするシステムでなければならない。また、当然のことながら、診察業務をできるだけ理想に近づけるものでなくてはならない」という思いで検討を重ねた結果、医療機器と画像ファイリングシステムを含めて、オールインワンで導入できる、島津製作所の電子カルテシステム「SimCLINICⅡ」にたどり着いたとのこと。

導入ポイントとして、次の3つが挙げられる。
(1)テンプレートに多様性があった。
(階層入力のカスタマイズ性【カルテ入力内容が充実できる】とフリー入力の自由度)

(2)画像ファイリングシステムとカルテが一体型であり、画像との連動性に優れていた。

(3)レントゲン装置も島津でトータルに提案してもらえた。

導入の現場

見取り図

見取り図

待合室

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待合室


広くゆったりとした造りの待合室になっている。診療を待っている患者様が、お茶を飲めるスペース(写真左下)や、小さなお子様が遊べるスペース(写真右下)も確保されており、「居心地の良い医療」の提供のひとつとなっている。
診療待ち時間を表示するシステム(写真右上)も導入されており、おおまかな診察待ち時間を患者様へお知らせできる仕組みになっている。

 

受付

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受付


受付では、新規患者と再来患者の受付と問診票の記入、会計作業を行っている。問診は、患者様の待ち時間を利用し、スタッフが問診室で内容を伺い、記入している。診療前にスタッフが別室で患者様の話を聞くことで、診療の効率化と待ち時間のイライラ感を減らせる効果が得られるとのこと。
患者様から伺った問診内容は、電子カルテ内のアナムネにも記入し、記入済みの問診票はスキャナで読み取り、画像ファイリングシステムに保存している。

 
会計

受付には、「SimCLINICⅡ」の電子カルテ端末が2台配置されている。
端末を2台にすることによって、大勢の患者様に受付・会計それぞれで対応することができる。
また、会計が混雑したら、受付の端末で会計を行えるため、混雑時の対応をスムーズに行える。

 

診察状況モニタ

電子カルテ端末の「SimCLINICⅡ」には、スタッフが患者様の動きを確認できる「診察状況モニタ」がある。
電子カルテ端末を設置している各場所で、「患者様が今どこで何をしているのか」といった状況を把握することができる。
受付のスタッフはこのモニター見て、新患、再診(リハビリのみ含む)登録や問診終了状況、会計処理状況の操作を行っている。

 

診察室

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診察室

診察室には、第1診察室と第2診察室がある。各診察室には島津製作所の画像ファイリング(PACS)一体型電子カルテシステム「SimCLINICⅡ」を設置している。

 

左側2つのモニターは画像観察用のDICOMビューワ(PACS)。一番右のモニターはカルテ作成用のペンタブレットモニター。画像用に2つのモニターがあるので、今回撮影した画像と前回診療時の画像比較が大画面で行え、わかりやすく、患者様への説明もしやすいとのこと。

 
カルテ入力

カルテ入力は主に、頚部、腰部などの部位別に選択をする、リスト展開式を使っている。
患者様ごとに異なる所見をしっかりと記入できるため、充実したカルテ内容を入力できる。

 
診察状況モニタ
 

診察室では診察状況モニタを見ながら、下記の動線の指示を行っている。


(1)患者様を診察室に呼び入れる。
(2)レントゲン撮影(または、処置・検査など)の開始指示をする。
(3)リハビリ開始の指示をする。
(4)診察が終了した後、会計の指示をする。

 
 
リハビリボタンを押すとリハビリの指示オブジェクトが表示される。
 
 

レントゲン、処置、検査のオーダー入力後、それぞれの指示せんをプリンタで印刷し、紙での運用を行っている。一方で、リハビリの指示は電子カルテ上に記載しているため、ペーパーレスでの運用を可能にしている。
 

 
石坂院長

石坂院長は連動性の高い「SimCLINICⅡ」について、次のように評価している。


(1)レントゲン検査終了後、時間を待たずに画像がモニター上に表示される。撮影終了後、結果説明のために診察室に患者様を呼び入れる時間が早いので、「もうできたのですか?早くてびっくりしました。でも早く呼ばれて良かった」と、患者様の評判がよい。

 

(2)カルテから患者様を呼び出すと、その患者様だけの過去画像リストが表示される。そのため画像を探す手間と苦労がなく、とても便利である。

 

(3)画像表示用モニターが2つあるため、今回と前回の画像比較が大きな画面で行える。画像の拡大、コントラスト変更が容易なので、画像のより細かな観察ができる。そのため、患者様へ説明内容が伝わりやすい。また、紹介先からの画像データは、画像ファイリングシステムに登録しているため、診療所内で撮影した画像との比較も簡単に行えるようになっている。紹介をする場合は、画像データをCDなどの外部媒体に出力して、患者様へお渡ししているとのこと。

 

レントゲン室

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レントゲン室
 

電子カルテ同様に島津製作所の天井走行式(透視機能付)レントゲン撮影装置を採用された。
天井走行式のため、撮影時のポジショニングがとりやすく、患者様への負担も少ない。      
レントゲン室内の床スペースを広く取ることができたため、整復術も楽に行えるとのことだ。

 
骨密度測定装置

骨密度測定装置をレントゲン室内に設置している。
測定結果は画像情報として、画像ファイリングシステム(PACS)へDICOM形式で転送される。
 

 

リハビリ室

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リハビリ室

広く開放感のあるリハビリ室。室内には、ウォーターベッド、頚牽引、腰牽引、干渉波治療器、SSP、
マイクロ波、レーザー、ホットパックなどの機器を揃えている。

 
 
診察状況モニタ
 

リハビリ室の電子カルテ端末では、診察状況モニタ(画像右)を中心に、主に次の用途で使用されている。
(1)受付から直接リハビリを受けに来る患者様を呼び入れる。
(2)診察室で医師がカルテに記入したリハビリの指示(画像左)を確認・施行する。
(3)リハビリ終了後、患者様が再び診察を行う場合、リハビリ終了の合図をする。

また、 「SimCLINICⅡ」の電子カルテには、簡易画像ファイリングが標準で搭載されている。端末を設置している場所なら、いつでもどこでも、画像の参照が行えるため、検査画像を中心として診療を行う整形外科には非常に便利な機能であると言える。
 

 

処置・点滴室

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処置・点滴室
 

処置室で看護師が行う処置に関しては、入力したオーダー内容を、指示せん発行機能を使用して診察室のカルテ端末で印刷指示し、処置室のプリンターから指示せんが発行される。
看護師はその指示せんを見て処置等を行い、電子カルテ端末では、指示せんには書かれていない内容の確認や、医師が処置室にてカルテ記載するための端末として使用している。

クリニック外観

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クリニック外観

まとめ

取材を終えてまず感じたことは、石坂院長がいかに「患者様の立場に立ったクリニックを作りたい」と考えられておられるかという、開設の思いの強さだ。

それは、「小さなお子様が遊べるスペース」「自由に飲めるお茶や水の給水サーバー」「受付時間表示システムの導入」など随所に見受けられる。

また、診察室では、患者様ごとの充実したカルテの入力や画像モニターを使った迅速でわかりやすい説明を行いたいという、院長の患者様重視医療に対する考え方があり、リハビリ室内の広い空間と院内全体がバリアフリー仕様である点からも患者視点のクリニックづくりが良く伝わってきた。

島津製作所の画像ファイリング(PACS)一体型電子カルテシステム「SimCLINICⅡ」を導入した理由は、まさしく、院長が掲げられた「居心地の良いクリニック」を実現するために、電子カルテシステムを中心に院内のIT化を実現する必要があったからだ。

また、電子カルテのみならずレントゲン撮影装置、画像ファイリングシステムの歴史と実績が数多くあり、
同一メーカーで使える安心感もあったとのこと。

電子カルテシステムを中心とした、院内のIT化・デジタル化は、これからの診療所運営の主流となり、石坂整形外科クリニックはそのひとつの代表例であると感じた。

(執筆・取材:島津メディカルシステムズ株式会社 電子カルテ部 七原 卓司)
(監修:メディプラザ 大高 早苗)

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