
2011年4月に和歌山県紀の川市で「のだ小児科」は開業された。野田英作院長は小児専門医として約20年間、地域の中核病院に勤務されたのち、その臨床経験で培った診療技術を「かかりつけ医」として、地域に提供していきたいとクリニックを開業された。クリニック運営のモットーとして、患者様やその家族への丁寧な説明、診療を常に心がけているとのこと。また、勤務時代からの患者様の在宅医療にも対応している。
クリニックの開業に合わせて、最初からIT化を進めようと、電子カルテとレセコン、予約システムなどの導入が検討された。
製品選定のポイントをお聞きしたところ、「安価であること」を真っ先にあげられた。IT化全体の投資をできるだけ低く抑えたいという考えがあったためだ。そのほか、もうすでに導入を決めていたORCA(日医標準レセプトソフト)連動型電子カルテ(WineStyle)との連動実績と、「運用が簡単であること」などを考慮して、最終的にサイバーリンクス社の「クラウドORCA」に決定した。
選定のポイント
(1)安価であること
(2)電子カルテとの連動実績があること
(3)運用が簡単であること

受付では電子カルテ【WineStyle】と【クラウドORCA】が連動している。 そのほか、予約システムも連動している。

待合室は小児が転んでも大きなケガにつながらないように、 障害物を排除した空間となっている。

診察室では、MACのOSで動く【WineStyle】を採用しており、腹部エコーやレントゲンなどの画像データを管理する画像ファイリングシステムを併用することで患者様へのインフォームドコンセントの効果を高めている。また、電子カルテと画像ファイリングシステムは、クラウドORCAとの連動により、患者基本情報を自動で取り込み、Drの運用負荷が軽減されている。

小児のX線撮影における不安を少しでも取り除けるように、ポケモンのキャラクターつき X線撮影装置を採用。また、現像の待ち時間と手間をなくすため、CR (コンピューテッドラジオグラフィ)を採用している。

そのほかCRPや自動体重計、自動身長計から、 患者様の検査結果を電子カルテに取り込み、日々の診療に活かしている。

駐車場を大きくとり、多くの患者様に利用いただけるよう、ゆったりした つくりの診療所である。
クラウドでもセキュリティは安心
医療分野においてのクラウドが本格的に開始されたのは、2010年2月のこと。厚生労働省は「カルテの外部保存について」の通知を変更し、電子カルテの管理を正式に企業に開放した。医療機関がクラウド技術に期待されているのは「コストダウン」や「サポートの迅速性」であろう。
医療分野でクラウドが解禁されてから歴史はまだ浅く、多くの医療機関はそのセキュリティ面を不安視する声もあると思われる。
しかしながら、サイバーリンクス社は教育、行政、通信など医療以外の分野ですでにクラウド構築・運用の実績・経験を持っている。
野田院長はこの実績と経験について、事前に説明を十分に受けていたため、「特にクラウドについて、不安はありませんでした」と話している。
「安価」で「セキュリティ」レベルも高く、さらに運用が簡単な「クラウドORCA」は野田院長の希望と完全に合致していたのであろう。
※「クラウドORCA」は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版」に準拠した、万全のセキュリティ対策を施した安全性の高いサービス。診療所との通信は、暗号化通信とICカードによる強固な個人認証により安全性を確保し、盗聴・改ざん・不正アクセス等を防いでいる。
執筆 メディプラザ統括マネージャー 大西大輔
医療機関の安心感,スタッフとの近い距離感,施設の高級感が魅力の、地域住民が毎日通いたくなる健康増進施設
![]()
メディカル・ウェルネス 導入事例