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社会医療法人 敬愛会 中頭病院 高精細ディスプレイ 導入事例 バルコ東陽株式会社

はじめに

昭和57年沖縄県沖縄市知花(ちばな)に医療法人敬愛会 中頭病院は100床で開業した。平成21年2月には沖縄県で初の社会医療法人として認定され、現在の病床数は326床に上る。診療科の数は29科で、地域になくてはならない病院として今日まで歩み続けている。そして、平成14年にちばなクリニックをオープン。また、平成16年3月には、画像診断センターをオープンした。

沖縄県の医療機関は、IT化の懸念事項に土地柄特有の「充実したサポートが受けられるかどうか」という点が挙げられる。沖縄県から距離のある場所に拠点を置くメーカーを選定した際に、サポートのレスポンスに不安を持つ同県の医療機関も少なくない。

しかし、中頭病院は電子カルテを導入し、後に画像ファイリングの導入までを完了することに成功している。そして、平成19年にはレセプトオンライン請求に着手され、現在はそれぞれのシステムが安定して稼動している。

ちばなクリニックと合わせた一日の平均外来数が1500名で、ベッドもほぼ満床の大規模な医療機関である中頭病院。同院がIT化を成功させることができた要因は、医師もシステム担当者もIT化による情報の共有化などにメリットを見出して一丸となったことが大きい。各々が「目的と導入にあたっての期待」を明確に抱いてIT化に取り組んだ好事例だ。

システム導入のポイント

システム導入のポイント

中頭病院 情報システム課 主任 新垣 氏(右) と 高江洲 氏(左)

電子画像管理加算を踏まえ、フィルムレス運用に向かっていた中頭病院だが、すでに導入されていた画像ファイリングのディスプレイが耐用年数を迎え始めた。そこで、ITEM(国際医用画像総合展 )で他システムとともに製品を探し、バルコ社のディスプレイを採用した。医療機関にとって、ソフト、ハードともに、耐用年数を超えたあとであっても、使用中のメーカーの新バージョンをそのまま導入するほうが手間は少ない。しかし、中頭病院では、マンモグラフィのフィルムレスなどを検討したうえで、展示会で医師とともに見学し、選定を重ねてバルコ社製ディスプレイを採用したという。

バルコ東陽株式会社は、バルコ社製の医用ディスプレイを日本に提供している。バルコ社は、世界各国の広告、エンターテイメント、交通管制、医療画像、シミュレーション、デジタルシネマなど、多くの事業においてプロフェッショナル・マーケットに映像化ソリューションを設計、開発及び販売、サポートを実施している。中頭病院は、世界中の著名な医療施設で採用されているその高い技術の医用ディスプレイを沖縄県で初めて多数導入をした。

選定のポイントは、画質に対する医師の満足度と価格とのバランスだった。画像診断センターを持つ中頭病院にとって、高水準の画質はもちろんだが、導入台数が多い点から価格も重要なポイントであった。これまで、高品質ゆえに高価格だったバルコ社のディスプレイだが、販売経路の見直しなどを実施し、高品質を保ったまま医療機関の要望に合った価格での導入が可能となった。また、中頭病院の情報システム課担当者は、導入時から現在に至るまでサポートのレスポンスが良かった点も選定ポイントに挙げられた。一方で、バルコ社に期待することとして、今後はよりわかりやすいマニュアルの整備やQ&A集などがあれば、さらに日々の運用が効率的になるだろうという点を要望に挙げられた。

導入の現場

見取り図

見取り図

ちばなクリニックの1~4F、中頭病院の1~2Fに医用ディスプレイが設置されている。トータルで180台のディスプレイのうち、バルコ社のMDRC-2120が33台、Coronis5MPが10台設置。今後、バルコ社以外のディスプレイについては、耐用年数に合わせて入れ替えを進めていく予定だ。 また、ちばなクリニックの外科には、1診察室あたり、電子カルテ用のペンタブレットディスプレイが1台、MDRC-2120が1台、Coronis5MPが2台の合計4台が設置されており、医師は机上で多くの診療情報を得ている。

また、ちばなクリニック1Fには、カフェや図書館も設置されており、待ち時間も有意義に過ごすことができる。

※病院の3F以上は病棟

受付

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受付

ちばなクリニックの受付。外来のほとんどがこちらでの対応となる。小児から高齢者、人間ドックの患者様まで、さまざまな患者層が利用をしている。

 

待合室

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待合室

受付を終えると、待合室へ。呼び出しシステムが設置されているため、患者様は自分の待ち順番を把握することができる。

 

診察室

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診察室

診察室には、3台のバルコ社のディスプレイと電子カルテ用のペンタブレットディスプレイが設置されている。画像は、 INFINITTテクノロジーのPACSシステムのハンギングプロトコルを使用し、乳腺超音波カラー画像をバルコMDRC―2120に、マンモグラフィー画像をバルコCoronis 5MPに表示させている。また、反対側にはシャーカステンの設置もあり、ソフトコピー診断を導入する前の過去画像はそこで診ることがあるという。真ん中に患者様が座って診察を受ける場合、過去の画像と最新の画像がわかりやすく診られる配置となっている。そして乳腺外科の医師は「マンモグラフィとエコーの画像を同時に参照できるようになり、患者説明がしやすくなった」点もメリットとして挙げられている。

 

各種検査機器(一部)

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各種検査機器(一部)

診察内容によって、各種の検査で診断を行う。人間ドックにも積極的に取り取り組み、画像ファイリングで患者様にとってより可視化された検査結果を提供している。

 

放射線室

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放射線室

中頭病院 放射線科医師 諸見里先生

中頭病院の放射線室においても、バルコ社のディスプレイが多数採用されている。小さなディスプレイは電子カルテ、マンモグラフィの画像が表示されているディスプレイがバルコ社(バルコCoronis 5MP)。画像ファイリングは、INFINITT社を採用している。

放射線室

バルコ社のディスプレイは、視野角の広さも評価をされている。視野角は、ソフトコピー診断において重要なポイントだ。何故なら、患者様に説明をしながら画像を参照する場合、患者側からも画像が見やすい広い視野角があるディスプレイは、インフォームドコンセントに大きく貢献する為である。同院では従来マンモグラフィの診断にフィルムを使用していたが、現在はバルコ社のディスプレイで診断をしている。マンモグラフィのソフトコピー診断は、フィルムでの診断に比べ難しいとされている。しかし、バルコ社のマンモグラフィ用ディスプレイは、デジタルマンモグラフィで要求される厳しい基準に応える特別設計で、実際の診断の際もフィルムに劣らない精度での診断が可能になっているという。

 

製品画像

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製品画像

中頭病院と、ちばなクリニックに採用されているのは、バルコ社の「MDRC-2120」と「Coronis5MP」である。MDRC-2120には上述のとおり、広視野角液晶パネル(IPS)が採用されており、バックライト安定化機能(BLOS)で、バックライト輝度を監視、調整し、DICOM Part14準拠の診断画像を表示している。Coronis5MPは、特許の、液晶前面センサー(i-Guard)を搭載し、常に一定の輝度条件及びDICOM Part14準拠画像で医師が読影を行うことが可能となっている。

 

バルコ東陽のディスプレイラインナップについて

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バルコ東陽のディスプレイラインナップについて

バルコ東陽株式会社では、バルコ社ヘルスケア部門の幅広い医用ディスプレイのラインナップを揃えており、医療機関は最適なディスプレイを選択することができる。

 

システム担当者のサポート

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システム担当者のサポート

システム担当者は、院内のサポートについて「何も不具合が無い状態を保つこと」を目標として、システム全体がきちんと動くように日々の対応をおこなっている。医用ディスプレイでは、シャーカステンと同等の画質を表現する為に、高輝度バックライトを備えているが、耐用年数を越え劣化が始まるとバックライトの明るさも落ちていく。そのため、その劣化が始まる前、またはその他のトラブルが起こる前の確認が非常に大切とのことだった。

 

外観

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外観

中頭病院の外観は、病床数から見ると一見、低い建物でありながら、正面から奥と両サイドに高さをもたせることで入り口付近は圧迫感の少ない作りとなっている。周辺は穏やかな空気が流れ、入り口付近には無人野菜売り場が設置されており、その雰囲気からも地域に密着した医療機関であることが伺える。

 

まとめ

医療法人敬愛会(中頭病院・ちばなクリニック)の理念を読み解くと、「最高の医療を地域に提供」「科学的根拠にもとづく信頼される医療」「サービス精神」というキイワードがある。このキイワードは、実運用までに困難を伴うIT化を成功させることができた理由のひとつではないだろうか。「科学的根拠のある信頼される医療」の情報をIT化によって保持し、IT化で可視化された医療情報を用いて「サービス精神」をもって「最高の医療を地域に提供」する敬愛会の姿勢は、理念を体現しているといえよう。

当初、画像診断のIT化により期待をしていた効果は、「業務の効率化と情報の共有化」であったと中頭病院のシステム担当者は話された。そして、今回インタビューをした放射線科、乳腺外科の医師ともに、「フィルム管理や持ち運びをするコメディカルのマンパワーが削減され、医師も机上でほとんどすべての情報を得ることができるようになった」とその効果を実感されている。
また、「患者様の前ですぐに過去の画像との比較が表示できること、画面上で簡単に拡大やズームをすることで検査画像を見やすくなったこと、検査画像が永年保存されることで患者様に安心感や信頼感が生まれていること」も画像診断のIT化の効果として挙げられている。

現在、眼科や耳鼻科など一部の診療科目ではまだ画像のIT化が完全ではないということだったが、中頭病院では、これについても今後は対応をしていきたいと考えているとのことだった。また、地域連携に対しても、今後も積極的に取り組んでいきたいと希望をされている。そして、乳腺外科の医師の意見で印象的だったのは、「幅広い範囲で医療情報がきちんと連携されていれば、例えば、患者様は紹介先の医療機関での検査の数を減らすことができる。そういった意味でも医療機関間を越えた情報連携はこれからも必要。」という言葉だ。“データが共有できれば便利” “画面上で診療情報のほとんどを見ることができれば便利”と、考えるのは容易だがそれ以上にこの言葉からも、患者様のことを真摯に思い、診療やIT化に取り組んでいることが伺える。このような考えのもと、中頭病院、ちばなクリニックともにこの先も、地域医療へますます貢献をしていくだろう。
取材・執筆 蛯名 沙由莉 

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