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藤原ENTクリニック Hi-Seed 導入事例 日立メディカルコンピュータ株式会社

はじめに

藤原ENTクリニックは、1989年3月に、外来診療でできる先進的な医療を実現するため、長崎県内からアクセスの良い市内の中心部で開業された。耳鼻咽喉科は、通常小児の患者様が多いが、都市部で開設されたため、老若男女問わず、幅広い年齢層の患者様が来られている。また、比較的難易度の高い、リスクある患者様が多いのも特徴であろう。

院長の藤原久朗先生は、開業前は長崎医療センター(長崎県大村市)に耳鼻咽喉科の医長として勤務していた。当時は、耳・頭頚部がん手術を主体に顕微鏡下血管吻合術などを専門に行っていた。

1989年の開業当初は看護師1名、事務員3名の人員で、最初の数年は患者様も少なく苦しい時期が続いたと、藤原院長はオープン当時を振り返る。しかし、藤原院長やスタッフの努力で、徐々に患者数は増加し、2001年頃には、1日平均で200名を超える患者数を診察するまでになった。患者数の増加の背景には、患者様本位の心のこもったスタッフの対応と、事務長をはじめ外部の会計士、社労士など専門家の力により、藤原院長が診療に集中できるようになったことがあるという。開業当時は診療も経営もスタッフの労務管理もすべて院長がしなくてはならず、診療に集中できる環境ではなかった。開業2年目から参画した木村事務長の助けもあり、徐々にではあるが経営は軌道に乗っていった。

1995年には、患者数の増加により、待合室が混雑し、駐車場の確保も困難になってきたことから、現在の長崎市銅座町に移転した。敷地面積も以前の60坪から120坪へ大幅に拡大させた。「診療所でできる最高の医療」へのこだわりから、手術室、2床の入院設備、3DCTなどが備えられている。耳鼻咽喉科の診療所としては異例の広さ・設備である。藤原ENTクリニックは、耳鼻咽喉科の診療所で日本で初めて日帰り手術に取組んだ。3DCTの導入も日本初の試みであった。

システム導入のポイント

「診療所でありながら高度な医療が受けられる」という口コミにより、患者数は年々増加していった。平均200名、ピーク時には300名を超える患者様が来院される藤原ENTクリニックは、スタッフ数も院長を含め13名となった。

待合室にあふれる患者様を見るにつけ、院長は「患者様を待たせたくない、スタッフが余裕を持って患者様に対応して欲しい」と感じていた。そして、2005年に電子カルテの導入に踏み切った。導入から5年が経ち、「もっと良い電子カルテを導入したい」と考え、リースアップを契機に、電子カルテの買替えを決断した。

電子カルテ選定のポイントは、
(1)円滑に業務が行えるスピード
(2)シンプルで見やすい画面
(3)トラブル時対応などのサポート力
(4)クラーク運用に耐え得る操作性
(5)長崎県の特殊な請求に対応できる事務
―など。長崎県で実績のある3社に絞り込み、最終的に日立メディカルコンピュータの長崎県の代理店であるポップ・クリエーションの対応力や、画面の見やすさ、パネル入力の使いやすさなどが評価され「Hi-Seed」に決定した。

電子カルテから電子カルテへの移行という珍しいケースである。移行は、1月~3月を移行期間として設定し、4月から本格稼働というスケジュールで行われた。 また、院長自身は電子カルテ入力を行わず、院長が記入する「メモカルテ」と「口頭指示」を受けてクラークがカルテに入力するスタイルをとっている。クラーク入力では、医師との意思疎通が大切であり、共通の言語が必要である。この部分で、パネル入力が大いに役立っているとのことだった。

導入の現場

見取り図

見取り図 処置室 診察室 聴覚検査室 手術室 待合室受付レントゲン室 受付

受付・会計

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受付・会計

受付で患者様から診察券と保険証を受取り、電子カルテに患者情報を入力する。受付には3台の電子カルテが設置され、新患、再診、会計と端末を分けて作業することで、受付業務のスピードアップを図っている。また、以前に来院されたことのある患者様の情報は、旧電子カルテを見ながら、内容を確認する。会計では、カルテファイルを見ながら確認・修正を行う。

 

待合室

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待合室

待合室は20人程度が腰掛けられるスペースが確保され、窓からの採光もあり明るい雰囲気。患者様に待合室で問診票を記入していただく。その問診票とは別に、受付で口頭問診も行われ、患者様の訴えや状況が判断され、ネブライザーなどの処置を先に行うか、診察を先に行うかが受付で判断される。受付スタッフが患者様に対し、笑顔で丁寧に症状を確認する様子が多々見られた。

 

中待合から診察室へ

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中待合から診察室へ

問診の結果、最初に診察が必要と判断された患者様は、中待合(待合室の半分程度のスペース)に一度通された後、診察室に通される。

処置室

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処置室

問診の結果、最初に処置が必要と判断された患者様は、処置室に直接通される。処置室の入口で受付スタッフが書いた問診メモを看護師が受取り、その内容を見ながらネブライザーなどの処置を実施する。処置の連絡は伝票で運用しているため、処置室には電子カルテをあえて置いていない。紙の良さを残すことで、スムーズな運用を可能にしている。

診察室

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診察室

院長は「メモカルテ」と呼ばれる簡易な紙カルテを記入しながら、診療を行う。メモカルテには1回の診察に1行程度とコンパクトに情報がまとめられている。また、メモを書きながら、横に控えるクラークに口頭で指示内容を伝えている。メモカルテと口頭指示を併用することで、漏れのない意思伝達が可能になり、電子カルテの入力もスムーズに行える。紙をあえて記入することで、クラーク運用をスムーズにするとともに、医師の記憶定着や、電子カルテのトラブル時の対策として役立っている。

 

画像ファイリングシステム

画像ファイリングシステム

3DCTの画像を、診察室に設置された画像ファイリングシステムに映し出し、患者様に画像を見せながらインフォームドコンセントを行う。(画像ファイリングと電子カルテは連動していない)

 

スコープ

スコープ

スコープの画像を患者様にも見ていただけるように、モニタが上部に設置されている。()このように患者様と医師が情報を共有することで治療に対する安心感をもたらしている。

 

製品画面 カルテ入力画面

製品画面 カルテ入力画面

カルテの主訴所見欄は、メモカルテを見ながら直接入力している。スタッフ全てがパソコンへの入力を苦としていないため、入力支援の機能を使うよりも、直接入力するケースが多いという。

 

製品画面 シードパネル

製品画面 カルテ入力画面

オーダー入力については、医師の作成するメモカルテや口頭での指示を受けて行う。指示内容等に、繰り返しの内容が多いことからパネル入力(シードパネル)を活用している。

 

3DCT、レントゲン

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3DCT、レントゲン

耳鼻咽喉科には珍しく、3DCTが設置されている。CTの画像は、診察室にある 画像ファイリングシステムと連動している。レントゲンは、フィルム運用をとっている。

 

聴覚検査室

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聴覚検査室

オージオメータなど聴覚検査機器が設置されている。これらは紙のまま運用している。

手術室

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手術室

耳鼻咽喉科診療所で初めて日帰り手術を取り入れた同院は、移転に際しても、手術室のスペース 確保を最優先して設計された。外からの光をとるため、ガラス面を多くとっている。

クリニック外観

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クリニック外観

長崎電気軌道「築町」の停留所前のビル、6階に診療所はある。診療所の前にはスタッフが手書きでコメントを日替わりで記入し、患者様を迎えている。患者様を迎え入れる姿勢を大切に、心を込めた対応を行いたいという思いが随所に見られるクリニックである。

 

まとめ

まとめ

藤原ENTクリニックは、全国的にも有名な耳鼻咽喉科クリニックであり、3DCTをはじめ、最新の医療機器・設備をいち早く取り入れ、常に最高の医療の質を目指してきた。その背景には、院長の同クリニック設立に対する思いが大きく作用している。それは「診療所でできる最高レベルの医療を提供したい」という思いである。

また、患者様とスタッフの関係が非常に良好なクリニックでもある。患者様に対するスタッフの丁寧な対応(特に笑顔)が徹底しており、どの患者様も安心して納得して治療に取り組んでいる姿が随所に見受けられた。「患者に笑顔で丁寧に接したい。最高の医療を提供したい。そのためには、電子カルテの導入は必要不可欠であった」と院長は語る。電子カルテの導入は誰のために行うのですか?」という問いに対して、藤原院長は「患者様のためであり、スタッフのため」と即座に答えられた。

また、ペーパーレスを追求せず、あえて紙を残し電子カルテと共存させることや、医師が直接入力するのではなく、クラーク入力を採用すること、などにより、医師やスタッフが診療、治療に専念できる環境が作り出されている。

同クリニックでは、患者様の待ち時間の短縮とスタッフの負担軽減を目的に電子カルテが導入され、その結果、患者様に丁寧に接するための余裕を作り出し、心のこもった笑顔あふれるクリニック作りが実現している。

取材・執筆:メディプラザ 大西大輔

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