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医療法人みのり会 ふたば整形外科 Doctor-SEED 導入事例 日立メディカルコンピュータ株式会社

はじめに

2009年6月15日、神奈川県厚木市水引に、ふたば整形外科がオープンした。阪元院長は、以前、近隣の厚木市戸室にて、ビルテナントの4Fで開業されていた。開業当初は、外来患者数が伸び悩んだこともあったが、全ては患者様のためになると信じて、医療を提供し続けた結果、患者数の増加が始まった。

しかし、一方で患者数の増加により、駐車場確保が難しくなったことと、ビル4Fのという立地上、エレベータが故障すると、患者様の通院が非常に困難となる状況に直面した。そこで阪元院長は、「この開業地(厚木市戸室)からそう遠くない場所で、問題を解決できる場所があれば」と、移転を考えるようになっていた。その矢先に承継の話が持ちかけられたという。

こうして、患者様によりよい医療を提供したいという一心で、広々とした駐車スペース、設備の整ったリハビリ施設、クリニック内にエレベータを備え、移転開業が実施された。

現在のふたば整形外科は、1日に350名以上の外来患者が来院する。取材の日も、約400名の外来患者が訪れたという。診察終了後であるにも関わらず、阪元院長をはじめ、スタッフは皆明るく、丁寧な対応をしてくださった。こうした姿を目にすると、普段から1日に350名以上の患者様がふたば整形外科を選んで来院されていることに納得がいく。そして、システム導入を担当した営業担当者との関係も非常に良好で、阪元院長も、スタッフも気軽に質問をし、素早く解決策を得られる環境が整っている。

システム導入のポイント

阪元院長に、診療所における電子カルテの有効性を伝えたのは、他でもない日立メディカルコンピュータの営業担当者だったという。

ふたば整形外科には、電子カルテと画像ファイリングが導入されている。診察机には、画像ファイリングのモニタが2つ、電子カルテのモニタが2つと、合計で4つのモニタが置かれている。「充実したインフォームドコンセントを考えると、患者説明や、紹介状などの文書を素早く発行するために、このモニタの配置が非常に有効だ」と阪元院長は説明される。

そして、机上には、PCのキーボードは置かれていない。日立メディカルコンピュータのDoctor‐SEEDは、ペンタブレットモニタを使用することで、手書き感覚で簡単に入力ができる電子カルテである。もちろんキーボードはすぐに取り出すことができる位置にあり、文書作成などの際には使用しているが、「手書きで簡単に入力できる点は使ってみたら、その良さがとてもわかった。そして、電子カルテそのものの良さは彼(日立メディカルコンピュータの営業担当者)が教えてくれたから、これしかないと思って導入を決めた」と阪元院長は語られた。

導入のポイントは以下の3点。
(1)手書き感覚の入力が、医師、スタッフともに馴染みやすく、紙カルテからスムーズな移行が可能となった。
(2)充実したサポート体制に安心感があった。
(3)Webブラウザからの参照用端末があるため、自宅からもカルテの閲覧が可能となった。

1日に350名以上の外来診療業務をこなすことのできる電子カルテ。これを、導入から現在に至るまで安心したサポートを受けながら使用できる環境を生み出すことができたのは、阪元院長・スタッフの皆さんと日立メディカルコンピュータの営業担当者・インストラクターとの間に築かれた信頼関係によるところが大きいだろう。

導入の現場

見取り図

見取り図 リハビリ室2 リハビリ室1 レントゲン室

受付

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受付

受付では、診察券を確認し、患者受付を行う。紙カルテからの移行が完了しているため、後ろの棚には余裕が見られる。

 

待合室(1)

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待合室(1)

待合室は、広いスペースを確保。診察時間中は、高齢者から小学生まで、さまざまな年齢層の患者様の姿が見られるという。問診表は、紙で運用しているため、記入後に、必要な点を電子カルテへ共有する。

 

待合室(2)、リハビリ室への移動

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待合室(2)、リハビリ室への移動

階段での昇降が困難な患者様が2Fのリハビリセンターに行きやすいように、エレベータが設置されている。また、血圧測定器を設置しており、患者様自らが、簡単な健康状態を確認できる。

診察室(1)

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診察室(1)

阪元院長自らが、診察室内のマイクを利用して患者様をお呼びする。問診内容を確認し、診察内容の記載や、レントゲン撮影などのオーダを入力する。

製品画像(1)カルテ画面

製品画像(1)カルテ画面

過去カルテから当日カルテまで、スクロールで閲覧できる。カルテ画面は2号用紙そのままで、紙カルテの見やすさと使いやすさを再現している。また、ペン入力をすることで、手書き感覚の簡単な操作を実現している。オーダーについても左側のメニューボタンから「SEEDパネル」を選び、簡単に入力することが可能となる。また、病名とオーダーを「SEEDパネル」にセット登録しておくことで、病名の入力漏れを軽減できる。

 

レントゲン室

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レントゲン室

紙に印刷した指示箋も利用しているが、レントゲン室にある電子カルテのクライアント端末からオーダ内容を確認する運用での撮影も可能。また、撮影した画像は、すぐにプレビューで確認可能なため、整形外科における利便性が高い。

 

診察室(2)

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診察室(2)

撮影したレントゲン画像は、すぐに診察室の画像ファイリングビューワで確認できるので、画像を見ながら、治療方針を決定し、処置などのオーダを入力する。また、紹介状などの書類も電子カルテで作成しているが、この書類の発行が素早くなったことも、患者様に非常に喜ばれているという。

 

処置室

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処置室

処置のオーダは、処置室の電子カルテクライアント端末から確認できる。端末数が多く、さまざまなスタッフが電子カルテを操作しているが、難しいと感じることは、ほとんどないとのこと。ここでも確認のため、紙の指示箋を併用している。

リハビリ室(1)

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リハビリ室(1)

リハビリに通う患者様も多い。リハビリ室にも、もちろん電子カルテのクライアント端末が設置されている。テンプレートを利用したリハビリカルテで、メニューを確認後、理学療法士が物理・理学療法を実施する。

リハビリ室(2)

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リハビリ室(2)

リハビリ室の奥にも電子カルテのクライアント端末が設置されている。また、端末によっては、デジタルカメラで患者様の撮影画像を参照し、例えば、歪み矯正などの際にインフォームドコンセントとして利用しているという。

製品画像(2)リハビリカルテ

製品画像(2)リハビリカルテ

医院ごとに設定できる「SEEDプレート」は、手書きだけでなく、チェックボックスで入力したり、キーボードで数字とテキストを入力することも可能。オリジナルで作成できるので、ふたば整形外科では、リハビリカルテとして応用している。画面に表示されている【要相談 次回リハビリ】という記載のように、重要事項をハンコのように表示することも可能なので、スタッフ間の情報共有のツールとしても利便性が高い。

 

会計

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会計

診察やリハビリが終了した後は、会計。会計の待ち時間は、電子カルテの導入前は、やはり長かったそうだが、導入後には格段に短縮されている。また、レセプトチェックソフト「べてらん君(日立メディカルコンピュータ)」で病名洩れのチェックや、処方薬に対する適応病名チェックを簡単に実施できることで、チェックにかける時間も短縮された。現在、レセプトデータはオンラインで提出をしている。

クリニック外観

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クリニック外観

近隣は住宅街で、落ち着いた雰囲気。敷地内に駐車スペースが整備されている。また、無料送迎バスのサービスも行っている。建物は1Fが診察スペース、2Fがリハビリ室になっている。入口が大きく、車椅子の患者様も出入りがしやすい。

 

まとめ

ふたば整形外科の紙カルテから電子カルテへの移行期間は、わずか3ヶ月。これは、システムの使い勝手の良さと、患者様のリピート率の高さから、もともと紙カルテが整理されていたことが大きな要因であろう。

しかし、努力無くては成し得ないこの移行に、協力し合って取り組んだのはもちろん、阪元院長、スタッフの皆さん、日立メディカルコンピュータの営業担当者とインストラクターだ。現在のふたば整形外科のスタッフ数は、20名を超える。個人開業医でありながら、就業規則を整備し、社会保険労務士と協力して、スタッフが安心して働くことのできるクリニックを作ってきた。さらに、「“明るさ“をモットーに、患者様に対して何ができるか」ということにスタッフが一丸になって取り組む姿勢こそが、よりよい患者サービスを生み出している。

「電子カルテは、人と人の連携を手助けするシステム。電子カルテによって、スタッフの仕事が効率化されることが、患者様の待ち時間を少しでも減らすことに繋がる。だから、電子カルテを導入したのは、患者様のためであり、スタッフのためでもある。そして、そこから生まれる効果は、さらに患者様への貢献へと繋がっていく」と阪元院長は話された。

そして、“電子カルテを導入するまで”ではなく、導入後の運用についても真摯に対応を続けた日立メディカルコンピュータと坂元院長の良好な信頼関係は、スタッフにも波及した。電子カルテは、日常業務のほか、月次業務であるレセプトチェックなど、スタッフ全員の目で見ると、使用することで利便性が向上する機能はきわめて多い。だからこそ、メーカーに頻繁に質問をし、明確な答えを素早く得られる関係が、より電子カルテの有効性を発揮するカギとなる。

最後に、「今後は3診察室体制を取り(現在は神経内科との2診察室)、外来患者様にはこれまで通り来院いただき、在宅リハなどにも着手したいと考えている」と、阪元院長は将来の展望を話された。診療スタイルをこれまでと変えずに、地域医療に対してより貢献していきたいと考えると、在宅リハなどへの対応は、必要不可欠であるという。ふたば整形外科は、1日350名の外来患者の先に、さらなる地域の患者様を見据え、これからも「患者様に対して何ができるか」を真摯に追及するクリニックとして、発展を続けていくことだろう。

(取材・執筆:メディプラザ アドバイザー 蛯名沙由莉)

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