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坂戸中央病院 TCIS HYPER(ティシィアイエス ハイパー) 導入事例 株式会社ナレッジシステム

はじめに

これまで、中小規模の病院は、地域に密着した医療サービスを提供し、患者様のさまざまな要望に対応するため、総合病院的な思考が一般的であった。

しかしながら、今日は地域・在宅・介護との連携が重視され、より機能分化が進み、従来の一病院で完結する医療から、クリニックや他病院、介護施設などと連携しながら地域の医療を担っていく「地域完結型」の医療が重視されてきている。

坂戸中央病院もその流れにそって、発展してきた。昭和36年(1961年)には、坂戸市本町に20床の一般病院として創立された。

その後、昭和42年に、医療法人刀仁会となり、平成8年の病院開設35周年を契機として、坂戸市南町に新病院を建設し、移転した。平成15年には一般病床148床、療養病床50床となり、急性期の機能と慢性期の機能を併せ持つ病院となった。平成18年にはマルチスライスCTを導入するなど、医療検査機器の充実を図っている。平成15年より医療機能評価機構認定病院となる。

また、地域のクリニックとの強化を図り、現在では20を超えるクリニックとの密な連携をとっている。なお、予防から医療、介護と橋渡しをするため、サテライトクリニックを設置し、健診に力を入れている。グループには、介護施設も保有している。

PACS導入のきっかけ

坂戸中央病院では、内科(循環器科、胃腸科)から外科、整形外科、リハビリテーション科まで幅広い診療科をカバーしている。

撮影機器については、レントゲン、X線テレビ、CT、MRIなどの放射線機器はもとより、内視鏡、超音波など複数の機器があり、その画像を一元的に管理(フィルムレス化)することを最終目的にシステムの導入が進められた。

PACSを導入した理由は、
(1)フィルムの保管場所やフィルム経費がかかっていた
(2)データの一元管理を行い、地域連携に役立てたかった
(3)電子カルテシステムとの連動効果に期待があった
等である。

(1)については、常時20以上のクリニックとの連携があり、病院のCT、MRIを各クリニックに共同利用してもらっているため、画像の共有が必須となる。その際フィルムを打ち出していると、保管場所やフィルムの経費がかかり、業務が非効率となるため、フィルムレスを目指した。

(2)については、病院として力を入れている健診事業でも撮影データは多く、そのデータを診療データと一元管理し、継続的に管理したいという考えがあった。

(3)については、ほぼ同時期に電子カルテシステムの導入もあったため、電子カルテシステムとの連動についても期待が高かった。

PACS導入のポイント

「TCIS HYPER(ティシィアイエス ハイパー)」の導入ポイントとしては、
(1)価格
(2)拡張性
(3)製品の将来性・担当者の対応
などが重視された。

「価格」については、ナレッジシステムの担当者が、段階導入をすることで初期投資を押さえ、無理のない範囲での導入を提案してくれたことが決め手になった。

「拡張性」については、部署ごと、機能ごとに分けて導入することができることと、病院のみならず、サテライトクリニックや健診センターなどにも対応できる柔軟な機能が高評価につながった。

「製品の将来性・担当者の対応」については、ナレッジシステムの『価格』『拡張性』について提案し、病院のあるべき姿、将来構想について一緒に考えてくれる担当者の熱意と、自社にてシステムの開発をしていることから、カスタマイズについて柔軟な対応ができる技術開発力の高さが選定の決め手となった。

導入の現場

見取り図

ナースステーション ナースステーション ナースステーション 診察室 診察室 診察室 診察室 診察室 待合室 待合室受付 診察室 ナースステーション サーバー室 MRI操作室 CT室 X線テレビ室 MRI室

待合室

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待合室

病院の入り口を入るとすぐに広い待合室がある。
待合室には大型モニターや大きな水槽を設置し、受付待ちや診察待ちをされている患者様が退屈なさらないような工夫をしている。

 

受付

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受付

電子カルテシステムが導入されているので、来院された患者様は総合窓口に立ち寄らず、自動再来受付機にて受付を行う。その後、各診察室の前まで移動し、診察の順番を待つ(※初診やその他窓口での受付が必要な場合は、総合窓口や各窓口にて受付を行う)。

 

診察室

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診察室

診察開始は、医師自らシステムの診察順番表を確認し、マイクで患者様の呼び出しを行う。電子カルテシステムで前回の診療録を確認し、そこから撮影結果の参照を行う。一般撮影(CR)やCTの画像はリアルタイムで高精細モニターに表示され、その場で病状説明や今後の治療スケジュールについて説明を行う。

 

操作室(オーダリング→撮影→撮影画像確認)

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操作室

電子カルテシステムからオーダー依頼が入ると自動的に指示せんが印刷される。
患者様が撮影室に到着されると、撮影依頼用紙がブルーのケースに入れられるので、指示せんと照らし合わせ確認後撮影を行う。

 

レントゲン室

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レントゲン室

さまざまな部位を撮影できるよう、レントゲン室には臥位撮影台(1)と立位撮影台(2)が設置されている。
マンモグラフィー(3)の撮影も同室にて行っている。

 

操作室(オーダリング→CRコンソール)

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操作室(オーダリング→CRコンソール)

レントゲン室で撮影された画像は隣の操作室にあるCRと連動し、画像のデジタル化を行っている。撮影された画像は、モニターで確認を行う。
読影レポートについては、週に1回大学病院から読影医の先生が来て、紙にて読影レポートを作成している。レポートのデジタル化については、2010年に取り組む予定となっている。

X線テレビ室

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X線テレビ

地域のクリニックからの撮影依頼や健診の多い坂戸中央病院では、バリウム検査などを行うX線テレビが設置されている。
2009年現在、X線テレビはPACSとは連動しておらず、PACSとの連動は2010年4月に取り組む予定である。

CT室

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CT

一般の診療から健診、各種ドックなどを手がける同院ではCTが設置されている。CTで撮影された画像は、LANを通じてPACSのサーバーにDICOM形式で蓄積される。CTはシーメンス社の6列を利用。

CT操作室

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CT操作室

操作室にはPACSが設置され、CTの画像がDICOMデータとして蓄積されている。蓄積されたデータは、検査リストを見ながら過去画像と比較するなど、即時に確認・加工することができる。

内視鏡検査室

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内視鏡検査室

画像のデジタル化については、病院の機能上優先する機能(地域との連携に利用されている機器、健診にて利用する機器)について早期に着手し、業務の効率化とコスト削減を図った。
超音波検査や心電計検査の波形画像については、2010年に取り組むため、現在準備が進められている。

MRI室(MRI→操作室)

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MRI室(MRI→操作室)

電子カルテシステムからオーダー依頼が入ると自動的に指示せんが印刷される。患者様が撮影室に到着されると、紙の問診票を放射線技師が受け取り、指示せんと照らし合わせ撮影を行う。撮影後は隣の操作室にて、画像の確認を行う。

ナースステーション(電子カルテシステム→PACS)

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ナースステーション(電子カルテシステム→PACS)

ナースステーションには、電子カルテシステムとPACSが設置され、医師・看護師が入力・確認を行っている。ナースステーションにPACSが設置されたことで、画像を取りに行く手間が大幅に削減されたという。

サーバー室

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サーバー室

PACSサーバ(DICOMデータの蓄積・管理)、バックアップサーバ(DICOMデータのバックアップ)を一括してサーバー室で管理している。

TCIS HYPER(ティシィアイエス ハイパー)

過去に撮影した画像は(1)患者様ごとの検査リストとして一覧が表示される。また、(2)検査リストからの絞り込みも可能でシリーズを選択すると、(3)該当画像がサムネイルで表示される。レポートについては、2009年現在、(4)紙で作成されているため、検査リストには掲載されていない。掲載される場合は(5)の部分に掲載される。

ビューア機能

ビューアは、(1)過去画像のサムネイル確認用のスペースと(2)選択画像表示スペースから構成され、各画像ごとに(3)割り付けを変更して表示することや過去画像と比較することができる。
このビューア画面で患者様についての画像を時間・シリーズごとに直感的な操作で比較できる。

レポート

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レポート

レポート作成画面は、(1)所見入力欄、(2)過去レポート一覧、(3)キー画像欄、(4)完成レポートイメージからなる。所見、診断、メモのコメントについては、(5)事前に作成した定型文から選択して作成することが可能。また、過去レポート参照欄より、過去レポートを参考に今回のレポートを記載することも可能。

連携機能(提携クリニックと健診センターの連携)

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連携機能(提携クリニックと健診センターの連携)

今後は、図のように病院に設置してある「医療機器の共有」「撮影データの共有」「健診データの共有」を目標としている。
将来的には、健診車にもシステムを導入し、健診車で撮影したデータも一元管理を行う予定。病院以外の施設には、画像参照用のビューアを設置して、情報連携を行う。

病院外観

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病院外観

病院は東武東上線の坂戸駅から徒歩7分。坂戸市には市立病院がなく、坂戸中央病院は地域の住民にとって、なくてはならない医療機関である。離れた地域からも病院に通えるよう駐車場を設けている。また、入り口を大きく、道路から待合室が見えるようなつくりとし、地域住民が利用しやすいように工夫が施されている。

まとめ

導入効果
同院では、PACSを導入するにあたり、初期投資費用や、導入の費用対効果について多くの検討があった。導入したナレッジシステムの「TCIS HYPER(ティシィアイエス ハイパー)」は、必要最小限の機能から導入し、徐々に拡張でき、その拡張にあわせて投資をしていくという形が取れたため、初期投資を抑え、かつ必要な機能(費用対効果の高い機能)のみを導入することができた。

現在では、院内で撮影する画像の90%をフィルムレス運用としており、フィルム代は、PACS導入前に比べて85%削減され、コスト削減の効果が出ている。また、フィルムの保管、画像の搬送などの手間がなくなったことも、PACS導入の効果として、現場のスタッフが感じているもののひとつだ。


将来展望
残されている10%の画像の多くは、クリニックへの紹介時に発生するものだ。DVDなどの外部メディアでの情報連携も普及してきているが、パソコンの無い連携先クリニックもあるため、画像のプリントをすべて中止することは不可能である。そのため、「クリニックにPACSあるいはパソコンを導入、または閲覧できる環境を準備することで、地域医療連携も円滑に進められるのではないか」と岸部事務長は言う。

また、現在は週に一度大学病院より放射線医が来て、一週間分のレポートを作成しているが、この部分についても、ネットワークを構築し、ナレッジシステムのビューア機能を遠隔診断のように利用することで、病院に来なくとも画像の診断、レポートの作成や診断アドバイスをもらうことも可能になるという。坂戸中央病院では、これからもPACSを効果的・効率的に利用することで、クリニックとのつながりを深め、地域の拠点病院としての役割を果たしたいと岸部事務長は話されていた。

(取材・執筆:メディプラザ アドバイザー 新田 まゆ)

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